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歯周病は治る?治らない?歯周病治療の流れと改善のために大切なこと

「歯周病ですね」

歯科医院でそう言われたとき、「歯周病は治るの?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、歯周病では治療によって改善を目指せる部分がある一方、一度失われた歯周組織を完全に元の状態へ戻すことが難しい場合もあります。

そのため大切なのは、「治る・治らない」という二択だけで考えることではありません。
現在どの程度歯周病が進行しているのかを把握し、炎症を改善させ、その状態をできるだけ長く維持していくことが重要です。

今回は、歯周病はどこまで改善できるのか、そして歯周病治療をどのように進めていくのかについて解説します。

1.歯周病は治る?治らない?

歯周病は、歯と歯ぐきの境目などに付着した細菌を含むプラーク(歯垢)が大きく関係する炎症性疾患です。

初期には、

・歯ぐきから血が出る
・歯ぐきが赤くなる
・歯ぐきが腫れる

といった症状がみられることがあります。

さらに進行すると、歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が失われ、

・歯ぐきが下がる
・歯が揺れる
・噛みにくくなる

などの症状が現れる場合があります。

歯周病の難しいところは、進行していても強い痛みが出ないことがある点です。
そのため、ご本人が気づかないまま進行しているケースもあります。

歯周病治療で改善を目指せること

適切な歯周病治療によって炎症が改善すると、

・歯ぐきからの出血が減る
・歯ぐきの腫れが改善する
・歯周ポケットが改善する
・口腔内の清掃状態が改善する

などの変化が期待できます。

ただし、治療結果は歯周病の進行度や全身状態、喫煙、セルフケアなどによって異なります。
また、状態が改善したあとも再発する可能性があるため、継続的な管理が重要です。

2.歯周病で元に戻りにくいものとは

歯周病治療を理解するうえで重要なのが、「炎症が改善すること」と「失われた組織が元通りになること」は同じではないという点です。
歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜などの歯周組織が失われることがあります。

失われた骨はどうなる?

歯周病によって失われた歯槽骨が、炎症を改善させるだけで完全に元の状態へ戻るとは限りません。
一方、骨の欠損状態など一定の条件を満たす場合には、歯周組織再生療法などを検討できることもあります。
ただし、すべての歯や患者さまに適応できる治療ではありません。

そのため、歯周病では、「失われたものをすべて元通りにする」ことだけを目標とするのではなく、炎症をコントロールし、残っている歯周組織をできるだけ維持するという考え方が重要になります。

早期発見が重要な理由

歯周病が比較的早い段階で見つかれば、それだけ失われる歯周組織を少なくできる可能性があります。
反対に、歯が大きく揺れるようになってから初めて受診すると、すでに歯槽骨が大きく失われている場合があります。

だからこそ、「痛くなってから歯医者へ行く」ではなく、症状が少ない段階から定期的に状態を確認することが大切です。

3.歯周病治療はどのように進める?

歯周病治療というと、「まず歯石を取る」というイメージを持たれるかもしれません。
もちろん歯石の除去は重要です。しかし、その前に必要なのが現在の状態を正しく把握することです。

STEP1 歯周病の状態を検査する

まず、

・歯周ポケットの深さ
・歯ぐきからの出血
・歯の揺れ
・プラークの付着状態
・レントゲンによる歯槽骨の状態

などを確認します。

必要に応じて口腔内写真なども使用し、お口全体の状態を記録します。

STEP2 プラークコントロール

歯周病治療では、歯科医院での処置だけでなく、患者さまご自身による毎日のセルフケアが非常に重要です。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども必要に応じて使用し、プラークが残りにくい環境をつくっていきます。

STEP3 歯石などを除去する

歯の表面や歯周ポケット内に付着している歯石などを、状態に応じて除去します。
歯周病の進行度によっては、複数回に分けて処置を行う場合があります。

STEP4 治療後に再評価する

基本的な歯周病治療を行ったあと、再び歯周ポケットや出血などを検査します。

ここで、

「どこまで改善したのか」
「まだ炎症が残っている場所はないか」

を確認します。

状態によっては、さらに歯周治療を検討する場合もあります。

4.歯石を取るだけではなく原因を管理する

歯周病の原因となる細菌をコントロールするために、プラークや歯石の管理は欠かせません。
しかし、歯周病の状態にはそれ以外にもさまざまな要因が関係します。

例えば、

・喫煙
・糖尿病などの全身状態
・毎日のセルフケア
・生活習慣

などです。

こうしたリスク因子を把握し、必要に応じて改善していくことも歯周病治療の重要な部分です。

噛み合わせや「力」はどう考える?

足立優歯科では、歯周病のある歯について、必要に応じて噛み合わせや歯に加わる力についても確認しています。

ここで注意したいのは、噛み合わせや歯ぎしりそのものが、細菌性の歯周炎を起こすわけではないということです。

歯周病によって歯を支える組織が弱くなっている状態で、特定の歯に過度な力が加わっている場合には、その歯の揺れや負担などについて評価する必要があります。

そのため、

・歯ぎしり
・食いしばり
・歯のすり減り
・歯の揺れ
・噛み合わせ

なども、お口全体を診査する中で必要に応じて確認します。

基本となるのは細菌による炎症のコントロール。
そのうえで、患者さまごとのリスクを総合的に考えることが大切です。

5.治療後のメンテナンスが大切な理由

歯周病治療によって状態が改善しても、「これでもう歯周病にならない」というわけではありません。
プラークが再び蓄積すれば、炎症が再発する可能性があります。

そのため、歯周病では治療後の継続的な管理が非常に重要です。

メンテナンスで確認すること

定期的な管理では、

・歯周ポケット
・歯ぐきからの出血
・プラークの付着
・歯の揺れ
・セルフケアの状態

などを確認します。

必要に応じてレントゲンなども使用し、歯槽骨の状態を経時的に確認します。
前回の状態と比較することで、「良い状態を維持できているか」を確認していくことができます。

足立優歯科の歯周病治療

足立優歯科では、歯周病だけを単独で見るのではなく、お口全体の状態を把握することを大切にしています。

必要に応じてデンタルドック(精密検査)を行い、

・歯周組織
・虫歯
・過去に治療した歯
・噛み合わせ
・歯ぎしりや食いしばりのサイン
・顎関節

などを総合的に確認します。

検査結果をご説明したうえで、現在必要な治療と、その後どのように管理していくのかを患者さまと一緒に考えます。
目標は、一時的に歯ぐきの状態を改善することだけではありません。
現在残っている歯をできるだけ長く使えるよう、その状態を継続的に管理していくことを大切にしています。

まとめ|歯周病は「治ったら終わり」ではない

「歯周病は治るの?治らないの?」

この疑問に対して、単純に「治る」「治らない」のどちらかだけで答えることは難しいといえます。
治療によって炎症の改善を目指すことはできます。

一方で、歯周病によって失われた歯周組織を完全に元の状態へ戻すことが難しいケースもあります。

だからこそ重要なのは、

①現在の歯周病の状態を把握する
②炎症の原因をコントロールする
③治療後に状態を再評価する
④改善した状態を継続的に管理する

という流れです。

歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することがあります。

「歯ぐきから血が出る」
「歯周病と言われたけれど、そのままになっている」
「歯が少し揺れるようになった」

という方は、まず現在の歯周病の状態を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

足立優歯科では、お口全体を診査したうえで、患者さま一人ひとりの状態に合わせた歯周病治療と、その後の予防・メンテナンスをご提案しています。