精密な虫歯治療

「虫歯治療」における重要な取り組み

「虫歯」に限らず歯科治療を行う上で、当院が重要視している取り組みがあります。

• 「痛みの少ない」治療
•  治療時の「不快感」を軽減
• 「歯を削る量」を最小限に
• 「歯の神経」を守る
• 「抜歯」を回避する

それぞれ詳しくご紹介していきます。

「痛みを軽減する」2step法／「不快感を抑える」5倍速コントラ

多くの方が歯医者を苦手と感じる理由には大きく２つあります。ひとつは治療時に感じる「痛み」、もうひとつは「不快感」です。当院ではそれらを解消する治療を行っています。

「痛みを軽減する」２step法

歯科治療といえば痛いものと思っている方が多いようですが、今では治療法や材料が進歩し、ほとんど「痛みを感じさせない」方法があります。「２step法」という治療法です。

Step１表面麻酔

注射を打つ部分に、予め麻酔液を塗っておくことで、注射時の痛みを抑えます。

Step２極細針

麻酔注射の針が、細いほど注射時の痛みが軽減されます。
当院では、市販されている中で、最も細い針を使用しています。

「不快感を抑える」5倍速コントラ

次に治療時の「不快感」についてですが、これは歯を削る際の「音」や「振動」が患者さんを不快にさせています。

それらは「タービン」という機器によって生じています。
そのため、当院ではタービンではなく「5倍速コントラ」を利用しています。
タービンと比較して、以下のメリットがあります。

• 「キュイーン」という不快音がしない
• 治療時の「振動」が少ない
• タービンよりも「精密な治療」ができる

タービンは歯を一気に削れるので効率的な治療が行えるのですが、治療が荒くなってしまうという欠点があります。そして、何よりも患者さんに大きな不快感を与えてしまいます。「5倍速コントラ」ではそのようなことがありません。

コラム「歯科恐怖症」の方にお勧めの治療法

そもそも「痛み」や「不快感」を感じないで治療が終わる方法もあります。
「歯医者が怖くて診療台に座ることができない」、「口の中に器具が入ることも耐えられない」といった「歯科恐怖症」の方に推奨している治療法です。
具体的には「睡眠無痛治療」「笑気ガスの利用」や「短期集中治療」となります。

眠って起きたら治療完了「睡眠無痛治療（静脈内鎮静法）」

「睡眠無痛治療（静脈内鎮静法）」は、医科では一般的な方法ですが、当院でも導入しています。以下の効果があります。

• ほとんど眠っている状態になる
• 気づいた時には治療は終わっている
• 治療時の痛みや不快感はない

実際にやってみた患者さんからは「気づいたら、治療が終わっていた」「恐れていた歯科治療が全然怖くなかった」「もっと早くこの治療を行えば良かった」等の声を頂いています。

うとうとしている間に治療終了「笑気ガス」

「笑気ガス」は、歯科で昔から行われている伝統的な麻酔法です。以下の効果があります。

• 鼻からガスを吸引するため、すぐに効果が現れる
• うとうとしたような感覚になる
• 身体が温かくなったような感覚になる

この治療法も患者さんに少しでも安心して治療を受けて頂きたいという想いから、以前より実施している方法です。

短期間で一気に治療を終わらせる「短期集中治療」

歯医者が苦手な方は、そもそも歯医者に通うこと自体がストレスになります。
そういった方には「短期集中治療」をお勧めしています。この治療法はお仕事や子育てが忙しい方にも大変好評です。

• 鼻からガスを吸引するため、すぐに効果が現れる
• うとうとしたような感覚になる
• 身体が温かくなったような感覚になる

具体的に説明しますと、通常、何度も来院して終わらせる治療を、1回の治療時間を長くとって、一気に終わらせます。

そのために、治療開始前に「治療計画」を綿密に立て、事前にどの治療が１回で完了できるかを確認しておきます。

これにより、治療回数を減らし、全体の治療期間を短縮することが可能となります。

できる限り歯を削らない治療

続いて、当院が重要視している取り組みが「歯を削る量をできる限り少なく」することです。
歯は削れば削るほど、もろくなっていき、最終的には「抜歯」になってしまいます。それを防ぐため「削る量」を最小限に抑える必要があります。
当院での取り組みを具体的に紹介します。

ミクロン単位の治療を行う「高倍率ルーペ」

歯科治療は「ミクロン単位」の治療が求められます。
そのため「肉眼」では到底精密な治療は行えません。

当院では肉眼の何十倍も視野を拡大できる「高倍率ルーペ」を使用しています。

以下の画像は、高倍率ルーペと肉眼の視野を比較したものです。
その差は明らかです。

• 
• 

虫歯感染部位がわかる「う蝕検知液」

虫歯治療で大切なことは、「感染した部分」のみ削り取ることです。

では、どうしたら感染部位を見極めることができるでしょう？

これを実現させるのが「う蝕検知液」です。

う蝕検知液を使うと、虫歯に感染した部分だけが赤く色づくので、その部分だけを削ります。
これにより「虫歯の取り残し」や「健康な歯まで削る」リスクが少なくなります。

可能な限り「歯の神経を残す／抜歯を回避する」治療

歯の神経には歯に栄養を届ける役割があるので、神経がなくなると歯はすぐにもろくなってしまいます。また、抜歯になれば、入れ歯やインプラント等「代わりの歯」を入れる治療が必要になります。

いずれにせよ、歯にとって良いことはありません。

そこで当院では「歯の神経を守る」「抜歯を回避する」治療に取り組んでいます。
それぞれご紹介します。

歯の神経を守る「MTAセメント」の活用

通常、歯の神経が露出すると、神経を除去（抜髄）しなければなりません。しかし「MTAセメント」という材料を使うことで、抜髄せずに治療を進められる可能性が高まります。

但し、既に神経がズキズキいたむ場合は、この処置を行っても改善しませんので、残念ですが抜髄となってしまいます。

抜歯を回避する「エクストリュージョン法」

右の画像をご覧ください。
ここまで虫歯が進行してしまうと通常は「抜歯」になります。
しかし抜歯を回避する方法として、「エクストリュージョン」という方法があります。歯茎の下の虫歯を引っ張り出して、歯茎の上に露出させ、被せ物の「土台」とします。これにより、抜歯回避の可能性が高まります。

• 
• 
• 

「再発を防止」するための取り組み

せっかく精密な治療を行い、虫歯が良くなっても、再発してしまっては元も子もありません。
当院の再発防止への取り組みをご紹介します。

抗菌剤で再発を防止「３DS」

３DSとは「dental drug delivery system」の略で、抗菌剤により細菌を除去する方法です。専用のマウスピース（ドラッグリテーナー）に薬剤を注入し、装着するだけで除菌できます。患者さんへの負担はほぼありません。

さらに詳しく知りたい方はこちらの資料をご覧ください。

虫歯になりにくい体質に改善「プロバイオティクス」

プロバイオティクスとは、人体に良い影響を与える微生物を活用して体質を改善する処置です。最近では、虫歯や歯周病菌にも有効であることが判明しています。口腔内では善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしていて、悪玉菌が増えると、虫歯等の原因菌を作ってしまいます。それを防ぐために、善玉菌と悪玉菌のバランスを調整します。